ASITAとは
ASITA(北勢線とまち育みを考える会)設立趣意書
 北勢線(北勢軽便鉄道)は明治末の軽便鉄道法施行による開業以来、桑名と員弁沿線住民の重要な交通手段として、この地域の持続的な発展に寄与して来ました。全国に300余線造られた各地の軽便鉄道は、その後歴史的使命を終えて廃線、あるいは幹線鉄道に昇格し、今や北勢線は都市間軽便鉄道としては我が国唯一の貴重な、生きている産業遺産でもあります。
 その北勢線が走り始めた90年前の20世紀初頭から、工業化の波と公害への反省を経て21世紀に入った今日、世界は環境保全と福祉社会の構築を最優先のテーマにして、欧米先進諸国ではモータリゼーションから、LRT(現代版軽便鉄道)へとシフトをおこない、人と自然に優しい街づくり、国づくりをはじめています。自然界において、山と海を川が結んでいたように、桑名と阿下喜を結ぶライフライン北勢線が人にも自然環境にも優しく沿線の市町を育んできた歴史の流れと、自然の風景に溶け込んだ、「まち育み」という発想を私達は学びました。
 住む人を優しく包み、来る人を暖かく癒す。変りなく保ち続ける沿線風景をバックに明日に向かって走り続ける北勢線を私達はこれからも守っていかねばなりません。
2004年3月1日
発起人一同
 A S I T A とは Association of Sustainable Incubation and Town Ability の頭文字で、そのまま「あした」明日と読んで下さい。北勢線の存続が未定だったころ、「未来へ走ろう北勢線」。存続が決まってから、「未来へ走れ北勢線」と、常に明日に向かって走り続ける北勢線をイメージして存続運動を続けてきた私達の思いを新しい会の名前にいたしました。

ASITA Association of Sustainable Incubation and Town AbilityE-mail
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